待機期間

私の祖母ですが、60歳で大腿骨を骨折してから昨年死去するまで約20年間介護が必要でした。
主に動いたのは私の母ですが、本当に介護は大変でした。
祖母は骨折してから足元が本当に弱くなり、再度骨折したり、今度はボケの症状が出てきたり、腸ねん転になったり、とにかく
どんどん新しい病気が出てきて、本当に大変でした。
最初は家で見ていましたが、母も腰が悪くなり、週に2回デイサービスを利用するようになり
それでも、手に負えなくなり、老人介護施設に入ってもらうことにしました。
最初に入るまでも、待機期間が長くあり、ずいぶんと待たされました。
そのころには祖母は耳が遠くて、会話もあまり成り立たず、介護施設ではとにかく口をあけて食事をさせて、週に一度ふろに入れてもらえるかどうかという感じでした。
ボケの症状はどんどんすすんでいるようでした。
その後、内臓の調子がわるくなり、胃ろうを作らないと施設にいられなくなる、というような話がでてきて、
母を含めて親族はあまりしんどい目をしてまで長生きをする必要はない、と思っていたのですが
施設の責任問題になる、ような話で手術をして、胃ろうを作り、生かされてるだけのような状態で何年も過ごしました。
その後母のツテで、よい扱いをしてくれる施設に転居することになり、そこはよいところでした。
職員の人が話しかけ、食事をなるべく手でさせてくれ、お風呂もきちんといれてくれて、やっといいところに入れたと思っていたところなのですが
ある日ベットに行くと息をひきとっていた、という最期でした。
施設はいろいろです。

身体も心も介護される施設

身内が突然体調を崩し、入院することに。
身体が急に動かなくなり、呂律もまわらない、食事を摂ることもままならない。
突然に寝たきりのような状態になり、家族にとって青天の霹靂だった。
「このままどうなってしまうのだろう?」という思いが駆け巡った。
ただ意識ははっきりしていて、かろうじて話すことができたし、考えもしっかりしていたようだ。
入院当初は混乱したのか「○○さんがさっき来た」(実際には来てない)とか「なんで(自分は)ここにいるのか?」話していたが、時間が経つにつれてそんなこともなくなった。
同じ病室には、ずっと寝たきりらしく時折うめき声をあげる患者さんなどが一緒だったので、夜中とかあまり良い気分ではないと言っていた。
また患者さんの中には、あまりお見舞いの方が来ない方も多く、毎日お見舞いに行ってると恨めしそうに見られたり、時には嫌味をいう人もいるようで、見舞いに行くのも気を使った。
そんな病院に一か月入院し快方にむかったので、その後リハビリ施設に転院したのだけれど、そこはもっとひどかった。
その施設に入院している人の多くは認知症で、うめき声、独り言が日常的にあった。
そして症状別に病室を分けているわけではないので、認知症でもなくリハビリの程度も軽い人間にとってはツライ生活になってしまったのだ。
リハビリが軽いといっても、それでも自分で好きなように移動できるほどではないので基本的に病室のベッドにいることが多くなる。
退屈でも話し相手もいない、テレビも見れない。
「自分は家に帰れるのだろうか?」とか「身体は動くようになるのだろうか?」とか不安の中、他の患者さんのうめき声などが聞こえてくると「自分もああいう風になってしまうのではないか?」と不安になってくるようで、前の病院にいた時は出来てたことができなくなったり、ぼんやりすることが多くなっていたので、「本当にこのまま認知症になってしまうのでは?」と心配になったくらいだ。
個室とはいかなくても、同じくらいの症状の患者さんで病室をわけてくれればいいのにと本当に思った。
うちの場合は家で面倒を見ることができるので、ある程度動けるようになったら早々に退院させたが、介護できる家族がいない場合はその施設にずっといることになるらしい、なので認知症患者などが多いのだけれど、そうでない患者が病気で不安の中そういう患者と一緒に入院するのはさらに不安をあおるような感じがした。
もっと高齢者向けの施設、それも認知症専用とかリハビリ専用の介護施設というように区別されたものが増えればこんな不安も抱えなくてすむのに。
入院させたことで身体はよくなっても、精神的に参ってしまうような施設は少しでも減ることを願う。

実録養護老人ホーム

家の都合で我が家に迎えることはできないけれど、このまま一人暮らしをさせておくのも心配。
老人ホームという言葉はよく聞いていましたが、まさか私の祖母を老人ホームに入居させねばならなくなるとは思いもしませんでした。
非常に心苦しかったのですが、「せめて快適に暮らせるところを」と考え、一から老人ホームの情報について調べ始めました。

老人ホームと言っても、一目見ただけで「豪華!」と驚いてしまうほどの部屋が用意されているものもあれば、非常に質素な感じの部屋になっているものまで様々あります。
もちろん物を言うのは「お金」なのですが、また心苦しいことに我が家の家計は厳しく、安いところにしか入れることはできません。
そこで地方自治体に相談をした結果、「養護老人ホーム」という形式の老人ホームに入れて貰えることになりました。
普通は順番待ちのため、かなりの期間を待たされるはずで覚悟はしていたのですが、たまたま部屋が空いたようで祖母はすぐに入居することになりました。

養護老人ホームと言っても、祖母にとっては初めてで慣れない場所。
入居したばかりの時期は何度も足を運び、祖母から「暮らしやすいか、何か必要なものは無いか」などを聞きました。
難しい人間関係、設置されているのに電源をなかなか入れて貰えないエアコン……。
数万円で入れる養護老人ホームだからこそなのですが、コストは可能な限り削減されており、正直言って暮らしづらさの方が勝るようでありました。
「頑張って欲しい」と祖母に言いながらも、他にもっといい老人ホームが無いかを探す毎日が続きました。

ある日、養護老人ホームから電話がかかってきました。
「祖母が勝手にかかりつけの整形外科に入院した」
養護老人ホームでは週に1回、様々な病院に送り迎えをしてくれる日があります。
もしかして、祖母はそのタイミングを見計らって、養護老人ホームを抜け出したのか。
電話の内容を聞いて、後悔の念と悲しみが私の心に押し寄せてきます。
急いで駆けつけて見ると、そこにはベッドに横たわった祖母がいました。
一体どうしたのか、と尋ねてみると、
「医者にレントゲンをとってもらったら骨折してたから、入院することになった」
と祖母は答えました。養護老人ホームからの電話と、全然話が違います。
その後、時間をとってもらいお医者さんにお話を聞いたところ、祖母の言い分(骨折で入院)が正しかったようでした。
エアコン絡みの話と今回の入院の件から、養護老人ホームのスタッフへの不信感が高まってしまいました。
また、今回の骨折で上手く歩けなくなってしまった上、入院の際の認知症テストで引っかかってしまった祖母に、養護老人ホームでの居場所はありませんでした。
養護老人ホームは元々「普通に自分一人で暮らせる人」向けのサポートの場なので、認知症になったり一定期間入院すると強制的に出なければならなくなるのです。
本来は順番待ちがいるはずの養護老人ホームに、ほぼ待つこと無く入ることが出来た理由を知った瞬間でありました。

どうしようも無くなった私達家族は、養護老人ホームの方に尋ねました。
「どうにかすることはできないでしょうか」
「特別養護老人ホームに入るしかないですね」
特別養護老人ホームは、介護が必要な人向けの老人ホーム。
月に10万円強かかりますし、要介護認定が無いとそもそも入れません。
しかし、そんなことは気にしていられない状況です。
養護老人ホームの方に入院後も入居させていただけるようお願いをしたところ、要介護認定を取るためのサポートもしてくださると言ってくださいました。
スタッフの方に不信感を抱いていたことが恥ずかしくなりました。

退院して養護老人ホームで何とか生活をしながらも、要介護認定を受けた祖母。
今、祖母は特別養護老人ホームにいます。
毎朝ある体操や話し相手が少ないことをボヤいてはいましたが、養護老人ホームの時よりは格段に暮らしやすくなったようです。
老人ホームは入居する家族の、終の棲家になる場所です。
選ぶ際には「家族が本当に暮らしやすいか」をよく吟味して、決めた方がいいと私は思います。

 

老人保健施設

うちの母が現在、老人保健施設に入っています。
月の費用は、8万円です。
かなりめぐまれているほうだと思います。
脳卒中で倒れ、急性期の病院に2か月、リハビリの病院に6か月入院しました。
ここから施設を探すのはたいへんでした。
3年前はまだ病院でも何ヶ月か受け入れてくれたので、県民病院、民間の病院に、半年は入れていました。
そして、やっとひとつ老人保健施設にはいれました。
今はいっているところの前の施設です。
この施設は、期間が1年になっていて、1度はどこかほかに出てもらう必要があります。
その間有料の施設に行く方も多いです。
有料の施設だと月に20万以上はひつようです。
どんどん、介護施設の環境がきびしくなっています。
年金だけではとても有料の施設ははいれないので、貯金をしておくか介護保険に入っておくといいと思いました。
私の友人でも、ご両親の介護を自宅でされている方がいます。
デイサービスの利用はされているようですが、かなりストレスが溜まります。
やはり、寝たきりや痴呆の老人は、専門家がいらっしゃる施設がいいと思いました。
今のところ、母の費用について年金で払えるので私と弟夫婦の間にトラブルはありません。
洗濯やお見舞いは、交代で行っています。
ときどきは、義妹とお茶を飲んだり、無理のない範囲で食事もしています。
私たちが、平穏な生活を送れるのも、すべて介護スタッフさんのおかげです。
できれば、有料と国の施設の料金の均等にするのがいいと感じます。